海外の大学を卒業したら就活に有利って本当?

一般論からすると海外の大学を卒業した人って頭いいとか、優秀とか、エリートとかっていうイメージありますよね。

で、卒業後はグローバル企業に余裕で就職して、いい給料もらって世界中飛び回ってるっていう感じですかね?

海外の大学を卒業したら就職に有利っていう都市伝説あるじゃないですか。自分は実際、日本の高校を卒業後、現役で海外の大学に入って4年で卒業した者なのでその都市伝説の真相を解き明かしていきます。

結論から言うとYes and Noです。

どういうことかというと、日本ではYesですが海外、少なくともカナダではNoですかね。

YesかNoかは海外の大学を卒業後、日本に帰国して就職するか、現地に残る、もしくは他の国で就活するかによりますね。

自分は日本で就活っていう経験がないので実体験に基づいた結論は出せませんが、日本で就職した海外大学出身の友人はたくさんいます。

友人の就活経験に基づいたものですが、日本の企業は未だに学歴フィルターかけてるところが多いので、海外の大学を卒業した応募者ってレアですし、ブランドイメージが高いんですよ。内定は余裕で取れたらしいです。(笑)

海外の大学を出てるっとことは英語もできるので、外資系や海外進出を狙ってる企業にとっては貴重な存在だと思いますよ。

でも海外の大学卒業してるからって、給料が普通の日本の大学を卒業した同期より高かったり、優遇が良かったりすることはないみたいですね。

言う必要もありませんが、海外大卒枠で採用されても、日本の大学を卒業した同期と変わらない給料、待遇でスタートらしいです。

それはさておき、カナダの新卒の就活事情についてもうちょっと詳しく書きますね。

海外の大学を4年で卒業して海外で就職する。それが海外大学に通っている人、これから通いたいと思っている人の理想のキャリアだと思います。

でも現実はそんな輝かしいものではありませんよ。

実際、自分は大学を卒業して1年くらいカナダでニートというかフリーランスでいろんな事業やったり、観光地でちょっとバイトしたりしていて定職にはついてませんでした。

今振り返ると、大学を卒業した後の1年間は人生最大の挫折を味わった1年でもあったと思います。

自分だけではありません。同じような経験をした同期の留学生もいましたし、カナダ人すら就活に失敗した同級生が少なからずいます。

自分の代が大学を卒業してからもう2年半が経ちますが、未だに自分の能力以下の仕事や、高校生でもできるようなバイトをしている同級生が何人もいます。

カナダ人でも留学生でも、成績優秀者でも関係ありません。海外の名門大学を卒業しても学歴に見合っていない人生を送ってる人がたくさんいます。

なぜ、海外の大学を卒業した、高学歴だと考えられている自分や同級生が現地でなかなか満足いく仕事に就けなかったのか?

もちろん農村部の過疎化とか都市部の過密化、外国人労働者という不利な枠づけ、就職難とかカナダ人を優先して採用する企業が多いといった社会学、人口統計学的に説明することもできます。

でも、今回は、海外の大学教育が卒業後の現地や海外での就活を不利にする理由だけを説明します。

まず、今の時代に英語圏の大学を卒業しているということは珍しいことではありません。グローバル時代の今、英語圏の大学の学位の価値が下がっています。

それゆえに、日本国外で就職ってなるとその学位は何の価値もアドバンテージもありません。採用する側の企業にとってはそれはどうでもいいことなのです。

それだけではありません。海外の大学に通うと洗脳されて、変にプライドが高くなってしまうこともあります。自分だけですかね(笑)。

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4年間大学教育を受けただけで、「自分は世の中のことを何でも知っている。」「4年間頑張った分就活の際に報われるべきだ。」と無意識な勘違いをしてしまったのが自分です。

だから、就活の時には企業に求めたものがとても多かった記憶があります。上下関係が嫌だとか、上司に「はいはい」言って働く下っ端社員は嫌だと言って管理職しかやろうとしなかったのが自分でした。

それで、せっかくもらった内定も仕事内容とか、待遇とか、自分の理想通りではないという理由で断ったり、結局卒業後すぐに就職することはありませんでした。

こんな感じで就活を続けていた自分は、だんだん社会の一員になるのが面倒くさくなってきて働く意欲がなくなりました。

社会経験不足もその一因です。

教育のレベルが高いカナダの大学では4年間勉強という縛りがあり、バイトやインターンシップなどを通して社会経験をする時間や機会が限られています。

カナダでは、社会経験が不足している新卒を採用するような企業はまずありません。

カナダの企業では、日本みたいに新人研修とか、トレーニングとかといった概念がないので、即戦力しか採用されません。

社会経験が不足しててプライドが高い新卒、どの企業にとっても不必要な存在ですね。

もう一つ、大学で学んだことは仕事にほとんど生かされません。

自分は国際関係学、環境学、政治学を学んで卒業しました。

しかし、今は運営、マーケティングマネージャー・モデル・ユーチューバーとして働いてます。全く違う分野ですね。大学通わなくてもできた仕事だと思います。

長くなってすみません。まとめると、海外の大学を出ていても現地や日本以外の国で就活に有利にならない理由は以下の通りです。

・英語圏の大学の学位はもう価値がない

・海外の大学の新卒はプライドが高い人が多い

・海外大卒性は比較的社会経験が不足している

・大学で学んだことはほとんど仕事に生かされない

最後まで読んでいただきありがとうございます!

次回も楽しみにしてください!